商業高校の特色

商業高校では、知識集約型社会を生き抜く、将来のスペシャリストや地域産業を担う人材、人間性豊かな職業人を育成します。

商業教育の様子01
商業教育の様子02
商業教育の様子03
商業教育の様子04

商業を学ぶ

商業の各分野の内容を学んで資格に挑戦!

商業では、誰もが社会生活を営んでいく上で必要なビジネスの諸活動の基礎から、進学や就職をした時に実際に役立つ専門的な知識や技術を身に付けることができます。
商業で習得した知識や技術は、全国商業高等学校協会が主催している検定試験で、その実力を試すことができます。商業の分野・科目を理解して、しっかりと勉強すれば、検定試験の上級に合格することが可能です。また、これらの検定を取得するとビジネスの実践に必要なスキルを身に付けたことを証明することができ、進路に生かすこともできます。

主な学科と教科「商業」の科目

令和6年度の全国商業高等学校長協会会員校は1,276校、会員生徒数は240,077名が学んでいます。全国の会員校では上表の教科『商業』の科目のほかに、特色ある学校づくりや地域の実情を教育に反映させるため、学校独自の学校設定科目を設置しています。

商業教育の重点

マーケティング力の育成

今日の企業活動においては、消費者のニーズを的確につかみ、お客様に喜んでもらえる商品やサービスを提供することが、最も重視されています。商業高校では、市場調査の方法、消費者行動の分析、広告や販売促進について学習し、顧客満足を実現する能力を育成しています。こうした学習の基礎の上に、高校生の豊かな感性を活用した商品開発を行い、地域の活性化に貢献している生徒も大変増えています。

簿記会計能力の育成

商業高校と言えば「簿記」と言われるほど、どの高校でも学習に力を注いでいます。今日の経済社会はダイナミックに動いており、あらゆる企業が適切な会計処理を行い、これを経営における意思決定に活用し、利害関係者へ会計情報を提供できる能力(簿記会計能力)のある人材を求めています。高校在学中に大学生でも難関の日本商工会議所の1級に合格し、卒業後に公認会計士や税理士を目指すこともできます。

経済を読み取る力の育成

企業は商品やサービスを生産・販売し、人は働いて得た収入でそれらを購入し生活しています。今日、このような経済活動は、地域規模で相互に結びつきを深め、グローバル化が進展し、複雑で高度なものとなっています。商業高校では、あらゆる社会生活の基盤となる経済活動の仕組みや企業活動における経営資源などについて、具体的な事象を取り上げ、現在及び将来の経済社会の動向を読み取る力を身に付けます。

情報処理能力の育成

商業高校では、恵まれた設備をフルに活用し、ICTの進歩に対応できるよう基礎から高度な内容に至る専門的な情報処理教育を推進しています。ワープロや表計算などのアプリケーションソフトの操作、インターネット技術を利用したWebページ・Webアプリケーションの制作、プログラミングの学習、情報通信ネットワークや情報システムの構築など、実際の企業活動を想定し、高度情報社会をリードできる人材を育成しています。

コミュニケーション能力の育成

グローバル化する経済社会において、組織の一員として協働し、ビジネスを展開する力が求められています。企業が求める人材は、協調性や社会的な常識のある人、コミュニケーション能力が高い人です。商業高校では、ビジネス教育やキャリア教育など、様々な場面でコミュニケーション能力を育成しています。また、グローバル化が進展する社会に対応できるよう、外国人講師の活用や海外研修の実施など、語学力も高めています。

ビジネスマナーの育成

商業高校では信頼される職業人を育成するため、ビジネスマナーや規範意識を身に付けさせることに力を注いでいます。ビジネスに対する心構え、身だしなみ、電話の応対、言葉遣い、接遇マナーや責任感・協調性などについて、日常の学校生活や学習を通して身に付けていきます。インターンシップや
企業との連携、地域活動などを通して、体験的・実践的に学んでいます。

各種検定試験・資格は未来へのパスポート

全商協会では、商業科目を学ぶ高校生の専門知識や技術・技能の向上を図ること、そして生徒一人ひとりが目標を持って勉学に励むことができるようにという趣旨から「資格は未来へのパスポート」を合言葉に、検定試験を実施しています。これらの検定試験は文部科学省の高等学校学習指導要領を踏まえており、実社会でも高く評価され、就職や進学に有効に活用されています。

ビジネス計算実務検定試験
簿記実務検定試験
ビジネス文書実務検定試験
英語検定試験
情報処理検定試験
商業経済検定試験
財務諸表分析検定試験・財務会計検定試験・管理会計検定試験
ビジネスコミュニケーション検定試験

卒業後の進路

全国商業関係高校 卒業生進路

※全商協会特別推薦とは
全商協会特別推薦は、全商検定試験の上位級を多く取得し、学校の成績も優秀な生徒を全国から募り、その上位の生徒を全商協会として大学に推薦する制度です。

歴史ある商業高校 ─学校紹介─

日本で一番古い商業高校の最も新しい商業の取り組み               ~明治生まれが、令和の時代に挑戦中!~

兵庫県立神戸商業高等学校

 本校は明治11年、慶應義塾大学創設の福澤諭吉先生のご尽力により設立され、令和9年度に創立150年を迎える日本で最も歴史のある商業高校です。古くから「県商」の愛称で親しまれており、地域経済はもとより、全国で活躍する人材を輩出してきました。
 明治生まれの県商ですが、取り組んでいる学びは最先端です。商業科・情報科・会計科の3学科が、それぞれの特色を生かした学びを実践しています。商業科は、HYOGOグローバルリーダー育成プロジェクトの一環として、「地球の歩き方」と近畿日本ツーリストが共同で開発した教材を活用し、県商版「神戸の歩き方」を作成中。情報科は、DXハイスクール採択校として、データサイエンスに関する高大連携授業を実施。AIモデルの作成やドローンによる画像認識などを行っています。会計科は、日本商業教育振興会とHaul-AとSAHを提携し、日商簿記1級合格者も出ています。卒業後は公認会計士や税理士など会計のプロとして活躍しています。
 VUCAの時代に対応したビジネスが創造できる人材を目指し、これからも歴史と伝統を繋ぎ、新しい学びを続けていきます。

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