検定1級取得者の声

山口県 下関商業高等学校   3年  R.F

私は令和4年12月11日に受験した財務諸表分析検定の合格をもって、全国商業高等学校協会が主催する9種目すべての検定を取得することができました。
 私が全商9冠を目指したきっかけは、私の高校ではこれまで全商8種目合格が最多であると知ったことが挙げられます。負けず嫌いの私はその記録を見たとき心の内で、自分が校内初の9冠を達成してやると闘争心を燃やしていました。これが高校1年生の3学期です。9冠達成を目標にしたものの、この時点では珠算電卓実務検定の1種目のみの合格だったため2年生になってからは勉強の毎日でした。休憩時間もテキストを広げていたため勉強熱心だと言われることもありましたが、過去問を解けばみるみる点数が伸びる各検定、また練習すればするほど速度と正確性が増していくそろばんやタイピングは、ゲームでレベル上げをする感覚で楽しんでいました。気がつけば2年生の内に7種目の検定に合格し8冠を達成していました。そのため3年生になってからはゲームがなくなった気分でした。しかし、その気持ちを埋めてくれるものはまた新しいゲームです。ゲームの発売日や映画の公開日までが遠く感じられるように私も財務諸表分析検定の受験までがすごく遠く感じられました。そのため私はFP検定や日商簿記検定などに挑戦し12月に実施される財務諸表分析検定までの期間を新しいゲームとともに過ごしました。
 楽しみながら勉強をしてきた私ですが、辛かったこともあります。それは一人の時間が多かったことです。ビジネス情報や簿記検定は、クラス全員が受験するため皆で分からない問題を共有しあいレベルを上げる楽しみがありました。しかし、私の周りには商業経済検定や財務諸表分析検定を受験する人はそう多くありませんでした。一人で分からない問題を解決し、一人で頻出問題をまとめる時間はどこか寂しい気持ちでいっぱいでした。受験は団体戦という言葉もこの時の私には強く響いたことでしょう。
 このように1年次の闘争心から始まった私の全商検定の学習は、財務諸表分析検定の合格をもって9種目すべての検定を取得し全商9冠を達成することとなりました。またこの取り組みを通して、目標を立てること、新しいことに挑戦すること、そして切磋琢磨して高めあう仲間という3つの重要性に気づかされました。とはいったものの、私がこれからも大事にしていきたいのは、私のこの「闘争心」と「楽しむ心」です。

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和歌山県 和歌山県立和歌山商業高等学校   3年  T.O

私は、令和4年12月11日に実施された財務諸表分析検定の合格し、全国商業高等学校協会主催検定の一級九種目を取得しました。 私は、入学当初は九冠を達成するという目標はなく、それどころか自分には九冠は無理だろうと思っていました。ただ、自分の進路を有利にするためにさまざまな検定を取得しようと考え、目の前のことにただひたすら突き進んでいました。しかし、二年生の九月に情報処理検定のプログラミング部門一級を合格したことを境に、九冠を目指すことにしました。 私は、会計コースに在籍していたため、情報処理の授業が二年生ではありませんでした。そのため情報処理に関するテキストや問題集を使い勉強を始めました。情報処理検定のプログラミング部門は全商検定の中でも難しい部類に入ると聞いていたので、自分にできるかどうか不安でしたが、勉強していくうちにプログラミングが楽しくなり、検定は余裕をもって合格することができました。授業では学習しない検定で合格したことは、九冠取得という大きな目標に向けての勇気をくれました。 しかし、九冠取得までの道のりはかなり厳しく中でも英語検定とビジネス計算実務検定そろばんはとても苦労しました。どちらも一度目は落ちてしまい、悔しい思いをしました。しかし、次こそはと思い毎日寝る前に英語のリスニング学習をしたり、そろばんの練習をしました。合格発表の時、自分の受験番号があった時はとても嬉しく毎日頑張って良かったと思いました。 私は検定取得を通して、忍耐力や目標に向けての計画を立てる大切さなど、さまざまな事を学ぶことができました。この経験はこれからの人生においてさまざまな場面で絶対に役立つと感じました。

和歌山県 和歌山県立和歌山商業高等学校  ビジネス創造科  3年  T.H

私は、平成30年10月28日に実施された会計実務検定の1級の合格をもって、全国商業高等学校協会が主催する9種目の検定試験の1級全てを取得することができました。   入学当初から進学するつもりでいたので、検定取得には力を入れましたが、本格的に9種目取得を目指し始めたのは2年生になってからです。進学に有利ということもあり、授業では学習しない科目の検定も積極的に受検するようにしました。その中でも私が苦労したと感じるのは情報処理検定のプログラミング部門です。会計コースに在籍していた私が全く携わったことのない科目でした。私がプログラミングの学習を始めたのは、この検定の約2週間前で、最初は分からないことが多く、心が折れそうになることもありました。しかし、友人と相談し合い学習していくうちにコツをつかみ、スムーズに問題が解けるようになりました。そして自信をもって検定に挑み合格することができ、とても嬉しく思いました。   最後に受検した会計実務検定は、検定日の近くに考査があり、学習時間の確保が難しく、検定の前日に解いた過去問では、30点ほどしか取れませんでした。しかし諦めずに、分からない問題全てを考えなおし、自分で理解できるように努めました。その結果、本番の試験では、解けない問題が全くなく、合格することができとても安心しました。   私は検定取得を通して、知識だけで無く自分で学習計画を立てる能力や、最後まで諦めない持久力を身につけることができました。進学する立命館大学でもこのような経験を活かし、今後の人生に役立てたいと思います。

東京都 東京都立第一商業高等学校   2年  T.M

令和4年1月に受験した情報処理検定プログラミング部門1級の合格をもって、全国商業高等学校協会が主催する9種目すべてを取得することが出来ました。また、商業経済検定全科目に2年生のうちに合格することが出来ました。  私は1年生の頃から進路実現に向け、なるべく多くの資格取得を目標とし、日々様々なことに挑戦しています。その中で担任の先生に何度か9冠を勧められ、本格的に目指し始めました。しかし、私の中では2年生のうちにそれを達成できるかどうかやってみたいと思う反面、まだ早いのかなと自分に自信が持てませんでした。また、コロナ禍という状況下で十分に登校することも出来ず、資格取得のための勉強は自学自習が中心となりました。これはかなり大変で9冠を志半ばで諦めようかと思いました。ところが、そう思わされていたのは私だけで、多くの先生方はこの状況下で行える最善の策を常に考え、私を導いてくださりそれは勉強面だけでなく精神的にも大きな支えになりました。  私が取得した検定の中で最も大変だと感じた検定は会計実務検定です。この検定は練習問題が少なかったため、とにかく過去問題を解き続けることしかできず、検定当日は不安要素を残したままでした。しかし、検定当日までに過去問題は何十回と解き直し、わからない所は先生方に聞くなどし、不安要素を努力で穴埋めした結果、合格することが出来ました。  今後も進路実現に向け努力していくとともに、支えてくださった周りの方々に感謝を忘れず残りの高校生活を送りたいです。

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