検定1級取得者の声

兵庫県 尼崎市立尼崎双星高等学校   3年  R.T

私は平成30年10月28日に実施された会計実務検定合格を持って、全国商業高等学校協会が主催する9種目の検定試験1級全てに合格し、9冠を達成することができました。 私はもともと商業の勉強がしたくて商業学科に入学しました。私には普通科より商業学科が合っていると考えたからです。そして、私の考えは的中し、商業科目はとても得意でした。だから、資格取得にはそこまで苦労していないように感じています。問題なども比較的すぐに理解できたので、勉強尽くしというわけではありませんでした。 私が9冠を達成するための最後の検定は、会計実務検定でした。私は財務会計と管理会計の両方を受験することになっていました。できるのなら完全合格したいと思いました。そのために、検定の過去問題や問題集を解くなどをしました。検定のために頑張って勉強していました。しかし、会計実務検定の1、2週間前に私にとって辛いことが起きました。私の心は検定どころではありませんでした。検定の勉強も手につかず、十分な勉強もしないまま検定本番となりました。 検定を受けた後、自分としては上手くいかず検定は両方落ちたなと思っていました。しかし、落ちていてもいいやと思いました。例え9冠を達成できなくても、それがすべてではないと考えたからです。会計実務検定の合格発表当日、私はもう落ちたものだと考え、結果を見に行こうともしませんでした。そんな中、友達が結果を見に行き、私に結果を教えてくれました。そこで、私が合格していたことを知りました。両方合格とはいきませんでしたが、管理会計のみ合格することができました。そして、9冠を達成することができました。 私は9冠達成が全てではないと考えています。人には得意不得意があります。私は、自分の得意な分野を伸ばしていけばいいと思います。不得意な分野を無理して必死に頑張るより、その労力を得意な分野にぶつけるほうが自分の能力向上となると思います。いろんなことができるのも、もちろん良いことです。しかし、一つでも自分の得意な分野があるのならそれが自分の武器になります。だから、自分の好きなように頑張っていけばいいと思います。

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兵庫県 神戸市立神港橘高等学校 3年 S.A

私は令和3年10月に実施された会計実務検定に合格し、全商1級の9冠を達成することができました。9冠を目指そうと思ったきっかけは、2年生のときに途中入部した「情報研究部」の顧問の先生の勧めでした。1年生の時は検定の取得に力を入れていたわけではなく、部活動に入った時点ではほとんど1級を持っていなかったので、スケジュール管理には非常に苦労しました。 毎月のように訪れる検定試験。複数の勉強を同時にしなければ合格することはできないと頭では理解していましたが、もともとあまり器用なほうではなく物事を楽観視する癖のあった私は、2年生の9月に受験した英語検定をあと一歩のところで不合格となってしまいました。当時の顧問の先生には、「ゴールから逆算して、今何をすべきかを考えて行動しなさい」と日ごろから教えられていましたが、それが徹底できていないと思った私は、それから検定試験ごとに予定をしっかりたて、今日はここまでやる!とTo doリストを作るようにしました。自分なりに努力を重ねた結果、9冠の達成に加え応用情報技術者や日商簿記2級など高度な試験にも合格することができました。 わたしは検定試験の勉強を通して知識以上に先を見据えて生きることの大切さを学びました。顧問の先生はよく「常に最悪の状況を想定して行動しなさい」と教えてくださいました。これは勉強以外のことにもあてはまると考えています。一見ネガティブな言葉にも見えるし、思いつめないことも大切ですが、冷静な視点で自分の状況を見極め行動することは、後悔しない判断を下す助けになると学びました。 大学進学後は非常に関心のある簿記会計の勉強に力を入れたいと考えています。また将来は教科「商業」の教員免許を取り、多くの人から感謝されるような先生になりたいです。進学後も高校時代の努力を忘れず邁進していきたいです。

兵庫県 兵庫県立姫路商業高等学校 3年 T.N

私は令和4年2月6日に実施された商業経済検定に合格し、全国商業高等学校協会が定めている9種目合格を達成することができました。  入学当初、特に勉強でこれといった目標も無く高校生活をスタートしました。一年生の頃、部活動の先輩からたくさん検定を取得している方が良いと教えられ、検定について調べていくうちに全商9冠という存在を知りました。目標を決めることが大切だと思った私は全商9冠を目指すことを決意しました。ですが、その目標は簡単ではなく、数々の場面で乗り越えることの困難な壁が現れました。特に私が苦戦したのは、珠算検定と英語検定です。どちらも一回で合格することができず、一回目を受けて不合格が分かった時には、もうやめようと諦めそうになりました。でも、それでも9冠という目標は諦めきれず、授業外で先生方に教えていただいたり、難しい問題は友人と共有し合ったり、創意工夫をしながら2回目を受け、見事どちらも合格することができました。この結果から諦めなければ必ず道は開くと今でも信じています。その他に検定を受ける中で自分が意識していたのは、逆算して行動するということです。ゴールに向かってただスタート地点から計画を立てるのではなく、ゴールからスタートまでの道のりを自分なりに描くことを大切にしていました。そうすることで、より明確な目標が見えやすくなったり、自分の勉強に対してストイックになれるからです。そして最後に忘れてはいけないのは、いつも朝送り出してくれたり、検定代を払ってくれた親や、どんなに忙しい時でも手を差し伸べてくれた先生方、そして高校で出会った勉強のモチベーションを与えてくれた友人です。そんなみんなのおかげで9種目合格を果たしたと思い本当に感謝しています。これからは税理士という目標に向かって前に進んでいき、いろいろな人を支えられる大人になりたいと思います。

福岡県 久留米市立久留米商業高等学校   3年  I.Y

私は、令和3年1月31日に行われた情報処理検定ビジネス情報部門の合格をもって、全商検定試験全9種目を取得することができました。もともと商業高校に進むつもりではなかった私は、1年生の頃は目標などなく、漠然と過ごしていました。 そんな私が9種目の検定1級取得を意識し始めたのは、2年生の終わりごろでした。なぜ意識し始めたかというと、私の周りに、9種目合格を目指している人が2人もいて、日ごろから定期テストや模試で切磋琢磨していたこともあり、一緒に目指さないかということになったからです。とはいっても私は最初から目指していたわけではなかったので、3年生に進級する段階で、4種目しか取得していませんでした。 それからの3年生の1年間はというと、検定、定期テスト、大学受験と今までとは比較にならないほど忙しいものとなりました。特に9種目のうち、珠算・電卓検定のそろばんは難しく、全く触ったことのないそろばんを、1から勉強しなければいけませんでした。その勉強方法としては、動画投稿サイトを参考にまずは珠の意味から勉強して、足し算、引き算、掛け算などと学んでいきました。そして臨んだ6月検定では、勉強が足りず、不合格でした。私は高校生活の中で初めて検定に不合格になるということを経験し、挫折を味わいました。         しかしこの挫折が、私を1つ上の段階に押し進めてくれました。もともと負けず嫌いな性格であるので、この悔しさをバネに、次回の11月検定では、6月以上の練習に励み、合格を成し遂げることができました。その合格が分かった時には、今までで一番といってよいほど喜んだことを覚えています。そして最後の情報処理検定では、周りの友達は受験も終わり、遊んでいた中、自分だけ黙々と勉強をしていました。その時はつらかったですが、合格が分かり、9種目1級合格を達成したときは、涙が出るほどうれしかったです。 私がこの9種目1級合格を達成できたのは、教えてくれた先生方、家族、そして、一緒に9種目1級合格を目指してくれた2人の仲間の存在がとても力になったからです。9種目1級合格を通して学んだ継続力や忍耐力、勉強の大切さを胸に、大学生活や将来に生かし、これからも努力し続けたいと思います。    最後に9種目1級合格を目指している高校生たちに、「努力は必ず報われるとは限らない。しかし成功した人はみな努力している。」という言葉に私は強く影響を受けました。皆さんのこれからの高校生活に、この言葉が少しでも響くといいな、と思っています。頑張ってください。応援しています。

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