検定1級取得者の声

兵庫県 神戸星城高等学校   3年  K.K

私は、令和4年11月13日に実施されたビジネス計算実務検定(珠算)の合格をもって、全国商業高等学校協会が主催する9種目の検定の1級を全て取得することが出来ました。
 私が全商検定の取得に精を出し始めたきっかけは、志望大学を受験する条件が「全商検定の1級を7種目以上取得すること」だと知ったことでした。そして、そのことを当時所属していたビジネス研究部の顧問の先生に相談すると、「どうせなら9つ全て取得してみないか」と提案を受けました。正直初めは「自分なんかに達成できる目標なのか?」と考えていましたが、周りの先生方や友達に応援してもらううちに、期待に応えたいという思いが強くなり、それを活力に検定勉強に励むことができました。
 検定勉強は基本的に、早朝に1〜2時間程度用語の暗記を行い、放課後に検定講座に参加したり顧問の先生から直接授業を受けたりして新しい知識を覚えていくということを毎日繰り返していました。検定の受験日が近づいてくると休日が無くなることもよくあり、辛いと感じる場面も多くありましたが、一緒に励ましあって勉強した友人や私のために時間を割いて勉強を教えてくださった先生方に支えられ、一つ一つ、着実に乗り越えることができました。
 9つの検定の中で最も苦労したのは、英語検定でした。その要因は、他の検定と比べて自分自身で対策しないといけない部分が多かった点にありました。英単語や英熟語は教えてもらうものではなく、日々自分がどれだけ暗記に時間を費やすかにかかっているため、継続してコツコツと勉強するのが苦手な自分にとってはかなり辛いものでした。それに加え、周りの友人の中で英検を受ける人が一人もおらず、「自分だけ周りと違うことをしている」という意識に苛まれ、不安になることも多くありました。そのような状況の中、2年生の4月から3年生の9月までの1年半の間、必死の思いで勉強を続けました。最終的に、合計約400時間程度の時間を英語検定に費やし、合格を勝ち取ることができました。この時の嬉しさは、9冠を達成した際の嬉しさに匹敵していました。
 このように、高校生活のうち約半分の期間を全商9冠という目標のために努力しました。その過程で、計画力や継続力、大きな目標に向かって挑戦するチャレンジ精神を養うことができました。自分がここまで成長することができたのは、間違いなく周りの人々に支えられてきたおかげだと確信しています。一緒に勉強したり合格を喜び合ったりした友達や、辛いときも寄り添ってくれた家族、英語講習をはじめとした検定講習でお世話になった先生方、最後までそばで応援してくださった顧問の先生方に心から感謝しています。そして、これから始まる大学生活でも、大きな目標を新たに立て、それを達成できるよう全力で努力していきたいと思います。

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長崎県 長崎市立長崎商業高等学校 3年 N.S

私は令和3年1月31日に実施された情報処理検定試験への合格をもって、2年生で全商検定1級の9冠を達成することができました。また、同年10月には会計実務検定試験に合格し、全商検定全科目合格を達成しました。これは長崎県内では初の事例なので、このような結果を残すことができ、とても嬉しく思います。  高校入学当初は、「私にできるはずがない」と、9冠達成すら目標としていませんでした。ですが、1年生の頃から積極的に受検をする環境を先生方がつくってくださったため、全商の検定に1つ、また1つと合格していくうちに、もっと上を目指したい、多くの検定に挑戦したい、と思うようになりました。    私は、進学コースに在籍しているので、授業では習わない科目が多く、自力で勉強をする必要がありました。特に、情報処理検定ビジネス情報部門では、聞き慣れない専門用語や複雑な関数に、なかなか応用が利かず、何度問題を解き直し勉強しても点数が伸びなかったため、心が折れそうになることもありました。ですが、そのようなときに分からないところを教え合い、高め合えるクラスメイトがいたことはもちろん、昼休みや放課後を利用して個別に指導をしてくださる先生方がいたことは、私にとって検定合格への大きな支えとなりました。珠算検定においては、全く経験も知識もない状態からのスタートでしたが、基礎から先生が丁寧に指導をしてくださったため、自信を持って検定に臨むことができました。3年生になり、進路実現との両立の難しさから、全科目合格を目標に据えることを決心できずにいたときも、先生方が背中を押してくださったため、最後まで諦めずに取り組むことができたのだと思います。    以前、長崎県内で初めて2年時での9種目1級合格を達成された先輩の背中を追いかけるうちに、努力を重ね、目標を確実に達成していく喜びや、自ら学びを深める楽しさを感じられるようになりました。検定合格を目指す中で培った、学びに対する積極的な姿勢は、大学進学後の学びにも活かしていきたいと思います。また、検定の指導をしてくださった先生方、日頃から気にかけ、見守ってくださった先生方、友人に感謝したいと思います。

静岡県 静岡県立島田商業高等学校   3年  M.M

私は、令和5年2月に実施された商業経済検定をもって、2年生で全商検定1級の9冠を達成することができました。  私が高校2年生の4月頃、所属する英文ワープロ部の顧問であり、学年主任でもある先生から全商検定1級の9冠のお話を伺いました。私が1年生のとき、2種目の1級を取得していましたが、全種目1級を取得するという意識は全くありませんでした。  私は1年次から常に具体的な目標を持ち、計画的に学習に取り組むことで、成績上位者を維持してきました。また、苦手な教科の演習問題を繰り返し解いたり、課題を丁寧に行ったりして、自分の成績を伸ばすことに対して意識を向けてきました。しかし、先生から全商検定1級の9冠のお話を伺ったことで、校内の成績だけに目を向けるのではなく、検定取得に励み、もっと自分を高めていきたいと考えるようになりました。そこで、2年生の7月頃から検定取得に向けて、勉強に励むようになりました。  しかし、全商検定とは別の検定の受験があったり、授業の予習と復習があったりして、9冠を実現するためのスケジュール管理はとても大変でした。そこで、私は自分の行動を明確にし、勉強する時間を生み出すように心がけました。また他にも種目の専門的な学習内容の理解も大変でした。私が特に苦労した検定は珠算です。そろばんはこれまで使ったことがなかったため、何も分からない状態から始めることになりました。検定試験の期日が迫っており、勉強できる期間が一カ月ほどのなか、毎日過去問題を3回分繰り返しやりました。毎日5時間の勉強を続け、自分の学習時間の確保をしました。それでも時間が足りず、本番直前まで演習をこなし続けました。その結果、合格ラインのぎりぎりで受かることができました。この経験から、自分のスケジュールを管理し、勉強時間を自らが生み出すことで、自己管理能力と何事も諦めずに努力する力を身に付けることができました。また、難しいことをなんとかやり遂げたという達成感も大きかったです。  私が自分の目標のために努力できたこと、そして目標の9冠を実現できたことは、多くの方の支えがあったから叶ったことです。私の周りには、私を支えてくれる多くの友人、先生方がいます。支えてくれた多くの方々への感謝の気持ちを忘れずに、これからも自分が掲げた目標に向かって、貪欲に努力をしていきたいと思います。

北海道 北海道下川商業高等学校   3年  H.S

私は令和元年11月10日の珠算・電卓実務検定普通計算部門1級(そろばん)に合格し、全商検定全9種目に合格することができました。  全商検定全種目達成は、1年生の時に商業研究部の先生の勧めで目指そうと思い、掲げた目標でした。その先生のほかにもいろいろな先生方が講習をしてくださったり、一緒に勉強していた仲間がいてくれたことが目標を達成できた要因だったと思います。全種目達成は自分一人の力では難しいものだと改めて実感しています。  全商検定には9種目ありますが、中でも取得に苦労した検定は、最後に取得した珠算でした。珠算の経験がなく、高校3年になってから練習を始めたので大変苦労しました。友達、地域の珠算教室の方など、様々な方々に基礎やコツを教えてもらい、計算の速さ・正確さを磨きました。6月検定では不甲斐なく、不合格となりましたが、諦めずに「9種目取得を達成する」という目標に向かって改めて基礎から計画的に練習に励み、見事合格を果たしました。  珠算以外にもプログラミングや簿記など、高校に入ってから初めて学んだものばかりで、合格するための盤石な基礎を築き上げるために先生方にはたくさん教えていただきました。検定を合格するにはやはり盤石な基礎が必要で、基礎があるからこそ応用でき、その応用力が合格するための要点だったなと私は感じています。  全商検定で得た知識や技能はいつどこで活かされるかわかりませんが、検定勉強を通して体得した「諦めないことの大切さ」や「困難に立ち向かう力」、「基礎を踏まえて応用する考え方」など、成長した部分はたくさんあると思います。それは自分にとって大変大きな自信につながりました。これからもこの自信をもとに困難な出来事、未知なる新たな出来事に挑戦し続ける人を目指して努力を続けていきます。

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