検定1級取得者の声

和歌山県 和歌山県立和歌山商業高等学校  ビジネス創造科

私は、平成29年10月22日に実施された会計実務検定1級合格をもって、全国商業高等学校協会が主催する9種目の検定試験1級全てに合格し、9冠を達成することができました。9冠取得は入学当初からの夢でしたので、本当に嬉しく思っています。
その中でも私が苦労したのは、プログラミング検定と会計実務検定でした。
プログラミングは、3年生の夏から勉強し始めました。私は会計コースに在籍していたので、全く携わったことのない分野でした。今から考えると、かなり厳しい挑戦であったと思います。私は夏休みに先生にお願いしてプログラミングを一から教えていただきました。最初は、分からないことばかりで嫌になってしまったこともありましたが、先生は忙しいにも関わらず、基礎から丁寧に説明してくださったり、質問に対してたくさんの手書きの資料をくださったりしました。その熱心な指導に感謝の気持ちを伝えるという意味でも絶対に合格してみせると決意しました。検定前の一週間は本番さながらの緊張感を持って過去問に取り組みました。最後まで諦めずに努力をし続けた結果、9月に無事合格することができました。先生も喜んで下さり、本当に嬉しかったです。
そして、会計実務検定は中間テストと日が近かったため、時間に余裕がない検定でした。過去問も少なかったので、ただ問題集を繰り返し解くことしかできず、とても不安でした。ですが、この検定が9冠達成への最後の検定でしたので、私にはもう合格しかありませんでした。不安と緊張の中、迎えた本番は台風の影響で学校に行くのさえ大変でした。そのうえ、管理会計が思っていたよりも難しく、最初の問題から躓きました。しかし、ここで諦めては夢が叶わずに終わってしまうと思い、自分ができる問題を確実にこなし、時間ぎりぎりまで考え続けました。そして不安の思いで見た結果は「合格」。そのとき、もちろんうれしさはありましたが、それよりもほっとした気持ちの方が大きかったのを覚えています。家に帰り、真っ先に母に報告しました。母も心から喜んでくれ、その笑顔を見て3年間頑張り続けて良かったなと思いました。
私は、この喜びを励みに、残りの商業経済検定2科目に挑戦しようと考え、問題集を購入し、毎日少しずつ語句を覚え、ホームページに掲載されている過去問も全て解きました。その甲斐あって、2科目とも合格することができ、商業経済検定試験全科目合格を達成することができました。
商業高校での日々は、私の知識だけではなく、心も成長させてくれました。目標を持ち、それに向かって進んでいく中で、時には壁にぶつかり挫けそうになることもあります。ですが、決してそこで諦めてはいけません。立ち直って進むその道の先には、きっと素晴らしい宝物が待っていてその宝物は次のステップに進むための力になると私は信じています。全商検定に出会えて本当に良かったです。私が9冠を達成できたのは、自分自身が精一杯努力したということはもちろんですが、それ以上に家族や先生、友人の支えがあったからこそ成し得た成果であると思っています。このことを胸に感謝の気持ちを忘れず、社会に出ても様々なことに挑戦していきます。ありがとうございました。

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青森県 青森県立青森商業高等学校   2年  R.S

 私は、令和7年2月に実施した商業経済検定のビジネス法規とマーケティングをもって、全商検定の1級9種目を達成することができました。 私は、中学2年生の頃から学校に行かない日が増え、不登校気味のまま高校に入学し、うまくやっていけるか不安でした。しかし、高校は思っていたよりも楽しく、友人もできましたが、まだ勉強や検定等にあまり関心を持てていませんでした。そこで何か勉強をしてみようと思い、商業研究部情報処理班に入部し、検定勉強で新しい知識が増える楽しさを知り、令和6年1月に行われた情報処理検定ビジネス情報部門の1級に合格しました。そして、青森県内の2年生で全商検定の9種目取得者がいないことを知ったことを機に本格的に全商検定1級の勉強をはじめました。 特に力を入れた検定は、ビジネス計算実務検定の珠算です。私はそろばんを触ったことがなく、加減算すらわからなかったので、そろばんの顧問がいる珠算電卓班に入部し、ほぼ毎日2時間ほど練習をしました。スピードと正確さを両方維持するのがとても難しく、何度も諦めそうになりましたが、無事に1回目で合格することができたのでとても嬉しかったです。 この2年間で中学の頃よりも遥かに勉強に対しての意欲が上がり、自分なりの勉強法を編み出すことや、目標の上手な立て方などができたと思います。そして、検定・資格勉強時にまずすることは、「継続的に勉強する」「基礎をしっかり固める」ことだと思いました。 最後に、この9種目達成は到底自分1人の力だけではできなかったと思います。放課後や休み時間の間を縫って教えてくれた先生方や競い合える友人、支えてくれた家族に感謝の気持ちを忘れずに次への検定・資格の取得に励み、培った知識や考えを活かしていきたいです。

兵庫県 伊丹市立伊丹高等学校   3年  T.K

 私は令和5年、第15回財務諸表分析検定に合格し、全商9種目制覇を達成しました。1年生の時に先生から、まだ私の学校から9冠達成者が輩出されていないということを教えてもらい、ならば最初に達成した人になりたいと9冠を目指しました。最初は部活動や定期テストなどと並行して実行できるか不安でしたが、優先順位を決め、効率的に勉強し、友人と切磋琢磨していくことで達成することができました。 私が取得に一番苦労した検定は、ビジネス計算実務検定のそろばんです。これまでそろばんをまともに触ったこともなく、掛け算、割り算どころか、足し算、引き算もできない状態でスタートしました。はじめはそろばんができる友人に教えてもらっていたのですが、あまり自分の中でしっくりこず、ネットで調べた方法を試しましたが、それも合わず、トライアンドエラーを繰り返し、やり方の確立に約1ヵ月を要しました。 やり方を確立してからは、毎日最低5題は解くことを決め、自分のミスの癖などを研究しました。半年間その生活を続けることで、3年生の秋の検定で、合格点ギリギリのボーダーでしたが合格することができました。 9冠取得を達成できたのは、様々な人たちのサポートがあったからです。私1人では達成することができなかったので、お世話になった方たちにはとても感謝しています。 この経験を通じて、目標を達成するために必要な工程を逆算して行う計画力、優先順位をその都度決めて迅速に実行する行動力を得ることができました。検定を通じて身に付けた知識を活かし、これからの人生をより豊かにしていきたいと思います。

静岡県 静岡県立島田商業高等学校   3年  M.M

私は、令和5年2月に実施された商業経済検定をもって、2年生で全商検定1級の9冠を達成することができました。  私が高校2年生の4月頃、所属する英文ワープロ部の顧問であり、学年主任でもある先生から全商検定1級の9冠のお話を伺いました。私が1年生のとき、2種目の1級を取得していましたが、全種目1級を取得するという意識は全くありませんでした。  私は1年次から常に具体的な目標を持ち、計画的に学習に取り組むことで、成績上位者を維持してきました。また、苦手な教科の演習問題を繰り返し解いたり、課題を丁寧に行ったりして、自分の成績を伸ばすことに対して意識を向けてきました。しかし、先生から全商検定1級の9冠のお話を伺ったことで、校内の成績だけに目を向けるのではなく、検定取得に励み、もっと自分を高めていきたいと考えるようになりました。そこで、2年生の7月頃から検定取得に向けて、勉強に励むようになりました。  しかし、全商検定とは別の検定の受験があったり、授業の予習と復習があったりして、9冠を実現するためのスケジュール管理はとても大変でした。そこで、私は自分の行動を明確にし、勉強する時間を生み出すように心がけました。また他にも種目の専門的な学習内容の理解も大変でした。私が特に苦労した検定は珠算です。そろばんはこれまで使ったことがなかったため、何も分からない状態から始めることになりました。検定試験の期日が迫っており、勉強できる期間が一カ月ほどのなか、毎日過去問題を3回分繰り返しやりました。毎日5時間の勉強を続け、自分の学習時間の確保をしました。それでも時間が足りず、本番直前まで演習をこなし続けました。その結果、合格ラインのぎりぎりで受かることができました。この経験から、自分のスケジュールを管理し、勉強時間を自らが生み出すことで、自己管理能力と何事も諦めずに努力する力を身に付けることができました。また、難しいことをなんとかやり遂げたという達成感も大きかったです。  私が自分の目標のために努力できたこと、そして目標の9冠を実現できたことは、多くの方の支えがあったから叶ったことです。私の周りには、私を支えてくれる多くの友人、先生方がいます。支えてくれた多くの方々への感謝の気持ちを忘れずに、これからも自分が掲げた目標に向かって、貪欲に努力をしていきたいと思います。

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